TOEICは、実際のビジネス現場での英語使用を想定して作られています。
そのためリスニングセクションでは、
アメリカ英語だけでなく、イギリスやオーストラリアなど、さまざまなアクセント(訛り)が出題されます。
一方で、日本の学校教育や一般的な英会話レッスンでは、特定の「訛り」に焦点を当てて学ぶ機会はあまり多くありません。
その結果、TOEIC対策を進める中で「アメリカ英語以外が急に聞き取りにくい」と感じる学習者も少なくありません。
本記事では、TOEICリスニングで出題される多様なアクセントの特徴と、訛りのある英語に対応するための具体的な学習方法を整理します。
訛りのある発音を学ぶ前に
アメリカ人がイギリス英語を学ばなくてもだいたい聞き取れるのはなぜか
訛りの習得と言っても、基本は軸となる言語力からの推測が主体となります。
アメリカ人がイギリス人の英語を聞き取りにくいと思いながらもおおむね聞き取るのは、
練習したからではなく、英語という言語のパターンに習熟しているためそこから類推できる事に関連しています。
そもそもアメリカ英語のリスニングが苦手という方は、
アメリカ英語のリスニングを軸として恒常的に取り組む行うようにしていきましょう
(基準とする英語は好みで選ぶのも良いと思いますが、トレーニング素材が最も潤沢なアメリカ英語がおすすめです)。
「訛る」ポイントは言語ごとに決まっている
「訛り」は、全ての単語/抑揚で起きるわけではなく、特定のポイントで違いが大きくなります。
要はその「特に異なるポイント」を特定し、そこを中心に聞き慣れて行く事がポイントとなります。
訛りを学ぶポイント
特に異なるポイントを整理する
訛りの解説をするYoutubeやブログは沢山あります。
まずはどこが違うのか特定し、ノートにリスト化していきましょう。
動画は音声が同時に聞けるので効率的です。
パッセージで練習
特に訛りの強いポイントが知識として得られたら、その一覧を手元に起きながら、
いざパッセージを聞いて、訛りのポイントをマークして行きます。
繰り返し聞きながら、自然に内容が情景としてイメージできるようになるまで聞き続けると良いトレーニングになります。
一緒に訛りのある英語を口に出して真似てみるのも良いと思います。
(アメリカ英語でのトレーニングがあくまで優先です)
YouTube などで「Australian accent」「British 0accent」といったキーワードで検索し、ネイティブが自然に話す動画を選びましょう。▶ Aussie English
効果的なトレーニング手順例
典型的な訛りパターンを調べる
パターンを一覧にしているサイトや順に紹介している先ほどの動画などのタイプの素材を見つけましょう
(常にアメリカ英語のリスニングトレーニングを並行している事が前提です)
典型的な訛りパターンを理解する
パターンを整理し、知識としての理解を試みる(この時点で完全に暗記しようとしなくてOKです)
典型的な訛りを含むリスニング素材で検証する
今度は生きた素材(典型的な訛りを含む動画など)で1、2で得た知識を検証していきます
典型的な訛りを含む素材で練習する
生きた素材でリピーティングするように、で1、2で得た知識を練習していきます
訛りの他にも英語学習プロセスについて、自分の学習方法が「効く努力」になっているか確認したい方、
英語学習、頑張っているのに伸びない?「よくある8ケースの ‘目標別’」英語学習タイプ診断
の記事で、自分の学習タイプを確認するのもおすすめです。
学習を続ける上でのコツ
訛りパターンを見抜く
例えばオーストラリア人の英語では、
「アイ(night)」が「オアイ(ナイトでなくノアイト)」、
「イー(speak)」が「エイ(スピークではなくスペイク)」になるなど、
単語単位ではなく発音パターン単位(「余分な母音が現れがち」など)で同じ訛り方をします。
それが見抜ければ習得も近道です。
一日で慣れようとしない
頭で理解できてもすぐに聞き取れるようになるわけではありません。
毎日でなくても良いので数週間など訛りのポイントのおさらいやリスニングを継続して理解を固めて行きましょう。
標準的な英語と訛り対策のバランス
繰り返しになりますが、もしアメリカ英語などの「比較的訛りの少ない標準的な発音」にまだ不安がある場合は、
まずは標準的な英語のリスニングを主軸にしましょう。
そのうえで、必要に応じて今回紹介した方法を取り入れるのが、学習の無駄の少ないプロセスです。
基本的なリスニング対策の指針として、関連記事
リスニングの勉強法 ー 教材は3タイプに分類される
もおすすめです。
まとめ
TOEICのリスニングで訛りに対応するには、「訛りのある箇所」を理解しつつ、
「文章全体を理解する耳」を同時に鍛えることが鍵です。
ポイントは、訛りの知識化と、ポイントを知った上での繰り返しのリスニングトレーニング。
これらを実践することで、訛りのある発音にも自信を持って対応できるようになります。
