はじめに
TOEICのリスニングセクションでは、アメリカ英語だけでなく、イギリスやオーストラリアなど多様なアクセント(訛り)が出題されます。学校教育や一般的な英会話レッスンでは「訛り」を重点的に学ぶ機会が少ないため、多くの学習者が苦手意識を持ちやすい分野です。そこで本記事では、訛りのある発音に対応するための具体的な方法を解説します。
訛りのある発音を学ぶ前に
訛りを完全に暗記しようとする必要はありません。重要なのは「どのように標準発音と異なるのかを知識として理解すること」と、「文章全体の流れの中で捉えること」です。単語ごとの違いにとらわれすぎず、どんな違いがあるかを知識として一旦知ったら、大きな流れの中でそれを捉えていくことが大切です。
訛り対策の基本ポイント
- 訛りが強調されたすぎた音源は避け、自然な英語を扱う
- 単語単位だけではなく文章全体で聞き取る訓練をする
- 「聞き流し」ではなく内容をイメージしながら集中して聞く
学習に使う音源の選び方
まずは YouTube などで「Australian accent」「British accent」といったキーワードで検索し、ネイティブが自然に話す動画を選びましょう。教材によっては訛りを過剰に強調しているものもあるため、そうした音源は避けるのが無難です。
▶ Aussie English
効果的なトレーニング手順
- 音源を選ぶ
2〜3分程度なら全体を使えますが、10〜15分以上の素材は集中が散漫になる可能性があります。1〜2分の短い範囲を選ぶのがおすすめです。 - 内容を理解する
まずは字幕やスクリプトを確認し、無理に耳だけで理解しようとせず全体の内容を把握しましょう。 - 訛りをマークする
標準的でない発音を聞き分け、ノートに印を付けることで「知識」として蓄積できます。 - 繰り返し集中して聞く
内容を理解したら、毎日1〜2回その部分を集中して聞く練習を2週間続けてみてください。
学習を続ける上でのコツ
- 情景を思い浮かべながら聞く:ただ音を追うのではなく、話の内容をイメージすることで理解が深まります。
- 負荷の調整:慣れてきたら音源の長さを伸ばしたり、より訛りの強い素材を取り入れましょう。
標準的な英語と訛り対策のバランス
もしアメリカ英語などの「比較的訛りの少ない標準的な発音」にまだ不安がある場合は、まずは標準的な英語のリスニングを主軸にしましょう。そのうえで、必要に応じて今回紹介した方法を取り入れるのが効率的です。
まとめ
TOEICのリスニングで訛りに対応するには、「訛りのある箇所」を理解しつつ「文章全体を理解する耳」を同時に鍛えることが鍵です。ポイントは、音源の選び方、短い範囲での集中練習、訛りの知識化、そして繰り返しのリスニングトレーニング。これらを実践することで、訛りのある発音にも自信を持って対応できるようになります。
verde英語コーチングでは、発音やリスニングの個別アドバイスも行っています。ぜひお気軽にご相談ください。
