旅行代理店勤務のMさんは、ご相談当時TOEIC450点で、最終的にはTOEIC700点を目指しているものの、
- TOEIC対策の仕方が分からない
- 残業が多く勉強時間が一日1時間あるかないか
- 一応単語はやっているけどTOEIC対策になっているかどうかも不明
という状況で相談してきてくれました。
まずは向こう半年で550点前後を目指してコーチング付きで勉強を開始することにしていきました。
(実際には4か月で600点達成)
この記事では、
- Mさんのそれまでのアンバランスだったな勉強プロセス(状況可視化)
- Mさんがプロセスを改善した後の新しい方向性(学習構造理解)
- Mさんが4か月で150点アップさせた具体ステップ
を通して、効率的なスコアアップの実例を紹介して行きます。

verde の Green です。
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アンバランスだったこれまでのMさんのやり方(現状の可視化)
① 暗記のみで実践不足の状態
Mさんは、勉強はしなきゃと思いつつ、学習の進め方に迷い、無難そうな単語の暗記だけが進んでいる状態が続いていました。
仕事で残業も多く、何をすべきか考えたり判断したりが出来ないまま、取り組みが語彙学習に偏ってしまっているという状況です。
ただ、この状態では知識は増えているように見えても、実際の文章理解や運用にはつながりにくく、結果として英語が使える様になりにくいため、改善の余地がありました。
② 解説の理解不足のまま進行している状態
Mさんは文法にはまだ着手していませんでしたが、よくあるアンバランスの他の例として、
文法練習問題を解き始めたものの、間違えた問題の解説が十分に理解できないまま、「解く→丸付け」を繰り返している状態も良く見られます。
表面的には学習が進んでいるように見えますが、構造理解が伴っていないため、知識の定着や応用力の向上に繋がりません。
共通する問題点
上記はいずれも、見た目は勉強をしていても、「理解」や「運用練習」といった要素が欠けており、学習としては足踏みしている状態にあります。
暗記のみ、あるいは漫然とした演習のみといった偏りが生じることで、学習が循環せず、実力として積み上がりにくくなっている点が共通しています。
Mさんがプロセスを改善した後の、新しい方向性
語彙→文を見る習慣を
語彙は単体で暗記するだけでなく、文章の中で出会う機会を増やしていくことが重要です。
Mさんは前述の通り残業も多い、忙しい社会人の学習者でしたが、コーチング利用以降は、単語学習をする際に、例文は必ず見ることにしました。
漫然と見ると目的が分かりずらくマンネリ化しがちなので、「述語がどれか、見つけてみましょう」という課題を出して、続けてもらいました。
また、理解できない文の質問などをAIと壁打ちしたり、コーチングで講師に尋ねたりしたことも、基礎理解を助けていきました。
単語帳だけでも、
- 単語単独にしない
- 例文から得られた不明点を少しずつ解明していく
それだけで、有用な実力に繋がるのです。
文法:「解説フル活用」や「戦略活用」は難しいのでまず全文訳
文法には、
- 「大枠を作る骨子」(「述語」、「接続詞」など)
- 「枠に入る更に細かい要素」(「前置詞」、「監視」、「時制」など)
に分かれます。
Mさんはまず、「大枠を作る骨子」である
- 品詞
- SV構造
- 関係代名詞
- that節
- 分詞構文
- 動名詞
- 副詞節
を優先して習得していきました。
「骨子」とは、verde では、
- 誰が(テーマや軸の方向づけ)
- 何をする(テーマや軸の方向づけ)
- 「~」と言う(引用部)
- ~だけれども(展開)
- ~なので(展開)
などテーマの方向性を決定づけたり、文章を接続したりする役割を担う文法項目をさしてそう呼んでいます。
(具体ステップは次項で述べます)
練習問題着手は、語彙、文法がある程度進んでから
語彙と文法がある程度固まってきた段階で、初級レベルのリスニングや読解問題に取り組み始めます。
Mさんのケースでは、2か月経過時点で練習問題に入っていきました。
知識の確認ではなく、実際の文章処理に移行するタイミングです。
ここでも、慌てて大量に処理しようとせず、まずは一語ずつ解読するように理解していくようなテンポで感で問題ありません。
まずは少しずつでも、英文を正確に理解する事に集中してみましょう。
文法解答戦略は中級以上になってから
ここでの注意点は、文法問題は「戦略」を見すぎないこと
というのも、「解説」にある文法的戦略
「前置詞の後は名詞が入る」などは
往々にして中上級向けで、初級では
- 見慣れない英単語
- 使い慣れない文法
- 戦略
が同時に入ってくると、情報がオーバーフローして全体を扱いきれなくなってしまうリスクが上がってしまいます。
初級者は基本、全文を自分で訳しながら空欄に入る語を「自然な英語として何が適切か」という観点で
「正面から考える」
ことが大切です。
Mさんの実際の学習ステップ:
語彙:基礎語彙800+銀フレ
Mさんは語彙学習だけは独学時から開始していたので、基礎語800はクリアした状態から直接TOEIC対策語(銀フレ)に入っていきました。
(基礎語はターゲット1200、キクタン初級編など、TOEIC対策に入る前の英語基礎語を補える単語帳を見つけてみましょう)
Mさんは、
銀フレ(TOEIC語彙バイブルとも言われる「金フレ」に基礎固め編)を利用し、
1か月以内に一周し、
その後は復習も含めて繰り返し回していく
という目標を立て、暗記し、
また忘れずに毎文例文の「述語」を見つける習慣をつけるようにしていきました。
文法:骨子理解と役割習得
文法は、まず
- 品詞
- SV構造
- 関係代名詞
- that節
- 分詞構文
- 動名詞
- 副詞節
を中心に、まずTry it動画で各項目の役割を理解していきました。
理解度確認には、生成AIを
動画で役割とおおまかな用法が分かったMさんは、生成AIにこれらの基幹文法習得のための練習問題を生成してもらい、理解度を確認していきました。
初学者向けの文法学習順序についての関連記事はこちら👇
演習:パート5は、「文として自然に成立するか」が基本
基幹文法を、生成AIでの練習問題でおおむね理解できたMさんは、
パート5の練習問題に進んでいきました。
(練習問題は「パート5 TOEIC 練習問題 初級」とGoogle検索すればAIが生成してくれます。そのまま解説やポイントを生成AIから得る事もできます。)
最初は全文を自分で訳し、その上で空欄に入る語を「文として自然に成立するか」という視点から
常識的に推測する手順で解いていきます。
戦術を使おうとして挫折するケースが非常に多いので、要注意です。
初級者はまだ戦術を育てる期間にいて、その一歩目が全文訳です
(中級以上の学習者も、多くの人は最初は「全文訳」のプロセスを経ています)。
Mさんは基幹文法に当初注力し、それ以外の「動詞の時制」や「前置詞」などが未習得だったため、それらは文法練習問題を解きながら習得していくような流れとなりましたが、土台が出来ていたので比較的スムーズに進めて行く事ができました。
動詞学習の関連記事はこちら👇
動詞は、「時制」の他、「動名詞」、「熟語」など、学習項目が多めです。
全体を見渡してから取り組んで行くのがおすすめです。
読解・リスニング:精度重視の学習
文法問題で、ゆっくり解けば5割正答できる
といった段階で、Mさんは、読解とリスニングの練習問題にも入っていきました。
まずは時間や回数に制限を設けず、細かい部分まで丁寧に確認しながら進めます。
不明点はその都度生成AIなどを活用して解消し、理解できた状態で次に進むことを徹底します。
Mさんは最初の数か月は進みが遅く感じたようで、不安を感じる瞬間もありましたが、verde の励ましや恒常的な方向性意識などで、最初の大切な段階を丁寧に踏むことができ、その後の伸びにも直結したように思います。
(リスニングはどうしてもトレーニングが不足、遅滞しがちなのに加えて、Mさんは語彙力がすでにある程度ついていたことがあったので、verde のアドバイスで、リスニングは勉強開始当初から「耳慣らし」のためにSakura English のディクテーションも平行していました)
リスニングトレーニングにもステップがあります。関連記事はこちら👇
まとめ:Mさんが4か月で450→600点を実現したプロセスのポイント
段階ごとに役割を明確に
当初語彙学習のみを行っていたMさんは、
- 語彙・文法・演習・読解を順序立てて積み上げる
- 文法はいきなり練習問題に入らず、骨子の理解を優先
- 練習問題に入ったら、焦ってぐるぐる回さずに、一問一問の不明点をしっかりと紐解く
というポイントを意識し、働きながらわずか4か月で450点→600点を達成しました。
重要なのは「何をいつ始めるか」を設計し、段階ごとに役割を明確にすることです。
正しい順序で進めることで、知識やスキルは順に積み上がり、読解力・会話力へと自然に変わっていきます。
迷いを減らし、着実に成果へつなげていきましょう。
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