LUNA SEA のドラマー真也さんの体調を案じ、早く元気になってほしいと願っているファンの方は多いはずです。
英語を通して真也さんの事を考える。ファンにとって素敵な経験になるのではないでしょうか。ここでは、真也さんの Wikipedia の情報を使った効果的な英語トレーニング案をご紹介します。
推しのWikipediaは最高の学習素材
英語学習で大切なのは、内容そのものに興味を持てるかどうかです。
好きなアーティストの来歴であれば、自然と読み進められ、英文の細かなニュアンスも理解したくなります。今回扱うのは、真也さんの英語版 Wikipedia の 「来歴」の一部。ファンにとって読み応えの心配はなく、教材としてもまったく問題ありません。
以下は、Wikipedia 【真矢 (ドラマー)】「来歴 – 青年期」より (2025/11/21現在)
高校生の時、素行不良で無期停学になる。その間おとなしくしていたところ、父親がバイクを買ってくれることになった。しかし、まだ15歳で運転免許が取得できなかったため、16歳になるまで待っていた。そんな中、文化祭でバンドを見て、ドラムを「気持ちよさそうだな」と思い、しかも「周りに女のコがいっぱいいたから、これだ!と(笑)」思ったことから、その夜父親に「バイク要らないからドラム・セットを買ってくれ」と頼んだ。そのような経緯でドラムを始めたところ、最初から「ビビッとくると言うか…味わったことのない気持ちよさだと思って病み付きになった」[4]。
まずは英文を和訳する
最初のステップは、Wikipedia に掲載されている日本語を英語に訳すことです。
ここで注意点は、Wikipediaのあくまでも日本語版を使う事です。
というのも、Wikipedia の英語版と日本語版は別々に書かれている独立した記事です。書く人によって視点や情報量も異なります。敢えて英語版を利用しても構わないのですが、LUNA SEA の拠点である日本で日本語で書かれたWikipedia の内容はおそらく我々日本人にも最も解釈、共感しやすいものと推測されます。
抜粋箇所が決まったら、ChatGPTに、
「上記の文を英訳してください。復文トレーニングに利用するため、自然な訳にしつつ、原文の各文に対応する英訳になるようにしてください。」
和訳を依頼します。
そうするとこんな風に英訳を入手する事ができます(これは解答用紙みたいなものなので、あまり見ないようにします):
When he was in high school, he was suspended indefinitely for bad behavior.
While he was keeping a low profile during that time, his father decided to buy him a motorcycle.
However, since he was only fifteen and couldn’t get a license yet, he had to wait until he turned sixteen.
Then, at a school festival, he saw a band perform and thought the drums looked “really fun,” and, seeing “so many girls around them,” he felt, “This is it!” (laughs).
That night, he asked his father, “I don’t need the motorcycle—please buy me a drum set instead.”
That’s how he started playing the drums, and from the very beginning, he felt something click—an exhilaration he had never experienced before—and he was instantly hooked.
原文をもとに、自力で英訳してみる
Wikipedia 原文:
高校生の時、素行不良で無期停学になる。その間おとなしくしていたところ、父親がバイクを買ってくれることになった。しかし、まだ15歳で運転免許が取得できなかったため、16歳になるまで待っていた。そんな中、文化祭でバンドを見て、ドラムを「気持ちよさそうだな」と思い、しかも「周りに女のコがいっぱいいたから、これだ!と(笑)」思ったことから、その夜父親に「バイク要らないからドラム・セットを買ってくれ」と頼んだ。そのような経緯でドラムを始めたところ、最初から「ビビッとくると言うか…味わったことのない気持ちよさだと思って病み付きになった」[4]。
復文の中心となる作業が、この「自力の英訳」です。
和訳された日本語文を読み、それを自分の力で英語に戻していきます。
ChatGPTが訳した英語を正解とします。
原文とのズレは学びの宝
文章は一文ずつ丁寧に取り組むことをおすすめします。
・思い出せない語彙があれば、英和辞典に頼る
・文法に迷った箇所はネットで解説ブログを見たり、ChatGPTに質問する
答えを見ずに自力で考える過程が、正解を確認した際の、情報を収めるコンテナの様な役割を果たします。
コンテナが無ければ知識はこぼれていきますので、「自力で頑張る過程」でコンテナを作りましょう。
自力で出来るところまで訳したら、英文と自分の訳を照らし合わせてみましょう。
正解との「ズレ」こそが「コンテナ」に収めるべき「学びの宝」です。
この積み重ねで英文の骨子となる文型、文法、感性などが磨かれていきます。
復文中や答え合わせ中、分からないところはChatGPTで深掘り
復文や見直しでの疑問点は、ChatGPTやTry it の動画などに頼ってみましょう。
中学英語もスッカラカンという方は、たった一人独学ではChatGPTやTry it の解説にくらいついていくのは大変と感じるかもしれません。
そんな時は verde 英語コーチング にご相談ください。
音読さんでネイティブ音声を生成する
復文と精読がある程度進み、英文の語彙や文法がつまびらかになったら、次は音声化です。
音読さんを使うと、英訳文を自然なネイティブ音声として再生できます。
月5,000字まで無料で利用でき、音声ダウンロードも可能です。特に Aria の声はクリアで聞き取りやすく、シャドーイングに最適です。声の種類を選ぶたびに文字数が消費されるため、最終版が完成してからの利用が効率的です。
シャドーイングで英語力を一気に伸ばす
生成した音声を使い、シャドーイングを一日三回、二週間続けると、語彙力、文法理解、リスニング力、発音が同時に強化されます。このサイクルを3-5回など繰り返すだけでも、英語の基礎や感覚が少し身に付いて来ます。
中学の教科書3章分復文と言われると「できるかな」と思うかもしれませんが、推しの青年期についてなら、楽しくできる気がしませんか?
青年期
- 1985年 – 1988年、神奈川県立伊勢原高等学校に進学[3]。
- 高校生の時、素行不良で無期停学になる。その間おとなしくしていたところ、父親がバイクを買ってくれることになった。しかし、まだ15歳で運転免許が取得できなかったため、16歳になるまで待っていた。そんな中、文化祭でバンドを見て、ドラムを「気持ちよさそうだな」と思い、しかも「周りに女のコがいっぱいいたから、これだ!と(笑)」思ったことから、その夜父親に「バイク要らないからドラム・セットを買ってくれ」と頼んだ。そのような経緯でドラムを始めたところ、最初から「ビビッとくると言うか…味わったことのない気持ちよさだと思って病み付きになった」[4]。
- ロックが特に好きだったわけではなく、「ドラムだけにしか興味なかった」。高校の時は15個ぐらいバンドを掛け持ちして、「コピー、コピー、コピーの毎日だった」ので、自分が好きな音とかを発見する暇もなかった。「リスナーよりプレイヤーで、しゃべるより物を叩いて表現した方が自分を出しやすいんじゃないか」と思ったこともあるが、高校を出てから好きになったドラマーはレッド・ツェッペリンのジョン・ボーナム[5]。
- 何も勉強などせずにいきなり8ビートや16ビートやダブルストロークロールを叩いていた。基礎練習もなく簡単に叩けたため、「自分は天才だ」と思ったらしい。
- しかし、ドラムが「好きだから、ちゃんと知りたい」という理由で、高校のときもバイトしながらドラム・スクールに通っていた。基礎を学ぶことによって「安心できたっていう点でよかった」と思っている[6]。
まとめ
推しのWikipediaを復文するという学習法は、英語力を総合的に鍛えられるだけでなく、楽しんで続けられるという大きな利点があります。
和訳、英訳、精読、音声化、シャドーイングという一連の流れを自分のペースで積み重ねることで、英語に対する苦手意識が減り、実力が確実に向上します。
真也さんの一日も早い回復を願いつつ、その来歴をきっかけに英語学習の新たな扉を開いてみてください。
