Pitch という単語は、
サッカーのフィールド(football pitch)や営業トーク(sales pitch)など、場面によって意味が大きく変わります。
そのため、「何となく使っているが全体像がつかめない」と感じる方も多い単語です。
この記事では、語源の流れを整理しながら、Pitch のコアイメージを一つ(厳密には二つ)にまとめて理解できるようにします。
Pitch は2つの語源に分かれる
まず前提として、Pitch には大きく2つの語源があります。
- 杭を打つ・投げる動作から派生したもの
- タールのような粘着性の物質を指すもの
この2つはもともと別の単語であり、意味の広がり方も異なります。
「杭で打つ・投げる」から広がった Pitch
コアイメージ:位置を決める・強く動かす
もともとは「杭を打ち込む」「何かを投げる」といった動作が出発点です。
ここから、「位置・角度・高さ」といったイメージが派生していきました。
この流れを一本にまとめると、
「何かをある位置に強く置く(決める)」という感覚になります。
意味の広がり
このコアイメージから、以下のような意味が生まれています。
投げる
- pitch a ball:ボールを投げる
「何かを前に突く・押し出す動作です。
場所・エリア
- The teams met on the pitch.:選手たちはフィールドで対戦した
もともとは「杭で区切った場所」から、競技エリアの意味になりました。
傾き・角度
- the pitch of the roof:屋根の傾き
- the tooth pitch of a saw:のこぎりの刃のピッチ(間隔/頻度)
「どの角度に位置しているか」というイメージです。
高さ・頂点
- the pitch of a sound:音の高さ
「どの位置にあるか」が高さの概念に広がっています。
音程
- high-pitched voice:高い声
音の「位置(高さ)」として理解できます。
設置する
- pitch a tent:テントを張る
杭を打ち込むイメージがそのまま残っています。
セールストーク
- sales pitch:営業トーク
これは「アイデアや商品を相手に投げる」という比喩です。
「粘着性の物質」から来た Pitch
コアイメージ:黒くて重いもの
もう一つの Pitch は、タールのような粘着質の物質を指します。
こちらは完全に別の語源です。
意味の広がり
真っ黒・真っ暗
- pitch-black:真っ黒
- pitch-dark:真っ暗
「タールのような黒さ」から派生しています。
例文
- The train entered a pitch-black tunnel.
列車は真っ暗なトンネルに入った
Pitch をどう覚えるか
ここまでの内容を整理すると、覚え方はシンプルです。
① メインは「位置を決める・投げる」
- 投げる
- 角度
- 高さ
- フィールド
- 音程
- セールストーク
→ すべて「どこに置くか・どこにあるか」というイメージでつながります
② もう一つは「真っ黒な物質」
- pitch-black
- pitch-dark
→ これは別グループとしてそのまま覚えます
まとめ
Pitch は意味が多く見えますが、
- 「位置を決める・投げる」という流れ
- 「黒い粘着物」という別系統
この2つに分けるだけで整理できます。
またpitchのこの二つの意味を良く知っているだけで、
- 投げる
- 角度や頻度
- 高さ
- フィールド
- 音程
- セールストーク
- 真っ黒な物質
これらすべてに単語の世界を持つ事ができます。
気になった時だけでもコアイメージを紐解いておくと英語の伸びしろを大きく埋める事に繋がるかもしれません。
覚えたら使っておこう|第二言語習得理論「内在化」「自動化」のすすめ
英単語は暗記で終らせない事がスキルアップの近道です。例えば、
「~自身を専門家として売り込む」は、
pitch oneself as an expert.
などと表現する事ができます。
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