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英語が出てこない原因は「単語力不足」ではなかった ― 会話で本当に必要なのは「シーン」と「述語」の準備

2026 7/31
スピーキング(アウトプット)
2026-07-31

英会話対策として、難単語を増やしていませんか?

単語も知っている。文法も理解している。教材では問題なく答えられる。それでも、いざ話そうとすると言葉が出てこない。

今回ご紹介するAさんも、まさにそのような悩みを抱えていました。

しかし原因を一緒に分析していくと、「英語力」ではなく、もっと別のところに理由があることが分かってきたのです。

ご本人の許可を得て記事を書いています

verde の Green です。
お立ち寄りいただきありがとうございます。

【verde(ヴェルデ)】は、
「伸び悩む」「忙しい」社会人のために、
学習を“続けられる形”へ再設計する、個人運営の英語コーチングサービスです。

あなたの英語学習の悩みや目標、ぜひお聞かせください。

目次

改善前

Aさんの課題は「引き出し」が整理されていなかった

Aさんはこれまで多くのフレーズを学び、表現も少しずつ増えてきました。

ところが実際の職場では、「今、この場面では何を言えばいいんだろう。」という状態が続いていました。

「表現は持っている。でも整理されていない。」

例えるなら、大きな収納棚の中に何百個もの物が入っている状態です。

必要な物は確かにあるのですが、「どの引き出しを開ければいいのか。」が分からないのです。

そこでAさんには、会話を「シーン」で整理することを提案しました。

例えば、「上司にプレゼンの方向性が合っているか軽く確認する」シーン

というように、実際に遭遇する場面ごとに整理していきます。

すると、頭の中の引き出しが少しずつ整理されていきます。

同時に重要なのは「述語」

しかし、シーンだけではまだ十分ではありません。

実際につまずく原因を詳しく見ていくと、多くの場合止まってしまうのは「述語」でした。

述語は話しての意図を伝達するため、出て来ないと基本的な意思疎通にもリスクが出てきます。

例えば、「来週のプレゼン、○○のテーマで△△の方向で作ってるんですが、それで良さそうですかね?」

“I was wondering if the theme of [○○] with the approach of [△△] sounds good for next week’s presentation.”

と上司に言いたい場合、「作っている?making? 方向、direction?」など一声目に迷うかもしれませんが、」

上司が待っているのはあなたが「何をしに声を掛けてきたか」で、その答えは他でもない「述語」 wondering にあるわけです。

改善後のステップ

会話の15秒前に準備する

Aさんには、「会話が始まる15秒前」を意識してもらいました。

その15秒で考えるのは、文章全体ではありません。述語だけです。

例えば、

“I was wondering if the theme of [○○] with the approach of [△△] sounds good for next week’s presentation.”

であれば

  • was wondering
  • sound

など、その場面で使う動詞述語を決めてしまいます。

すると、その周りの単語は多少変わっても自然に意図が通りやすくなります。

逆に述語が決まっていないと、名詞だけを並べても英文は前へ進みません。

シーンがイメージ出来たら英会話で実践も

この考え方を実践するために、私はAさんへ次の二段階で学習することを提案しました。

まず一つ目は、

フレーズをシーンごとに仕分けすること。

挨拶、会議、依頼、確認、雑談など、実際に遭遇する場面ごとに整理します。

そして二つ目は、

オンライン英会話で述語を磨くこと。

会話練習では、新しい単語を増やすことよりも、「この場面ならこの述語。」というレベルまで何度も使い込みます。

述語が自動化されると、日本語を介さず英語が出てくる感覚が少しずつ育っていきます。

記事:『「語学は努力量ではなかった」|台湾生活三か月で気づいた “内在化” “自動化” の正体』を読む

Aさんの変化

「英語を作る」から「引き出しを開ける」へ

Aさんは、以前は会話のたびに日本語を頭の中で組み立てていました。

しかしシーンごとに整理し、さらに述語を重点的に練習するようになってから、

「英語を作る」というより、「その場面に合う引き出しを開ける」

感覚へ変わっていきました。

もちろん、すぐに完璧になるわけではありません。

それでも、以前のように毎回ゼロから英文を作る必要がなくなり、会話中に止まる回数は確実に減っていきました。

まとめ

英語組み立ては知識量だけではない

英語が出てこない原因は、単語不足でも文法不足でもないことがあり、

  • シーンごとの整理
  • 述語の準備
  • 会話直前15秒のイメージ

この3つが不足しているだけかもしれません。

もし「知っているのに話せない」と感じているなら、まずは新しい単語を増やす前に、自分の英語の引き出しを「シーン」と「述語」で整理してみてください。

自分の勉強に「内在化」の過程を組み込めるか相談したい方、語学習診断(10問・最短3分)を是非ご利用ください。

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