英語学習の「内在化」はなぜ良いのか?|取り入れて会話が一気に伸びた実例を紹介

「英語を何年も勉強しているのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない。」
こうした悩みを持つ人は少なくないようです。
今回は、医療機器メーカー勤務のAさんが「内在化」を取り入れて、英語学習の停滞を抜け出したステップをご紹介します。
ご本人の許可を得て記事を書いています

verde の Green です。
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改善前
自分の生活と結びつける過程「内在化」が欠落
医療機器メーカー勤務のAさんは過去3年間独学でTOEIC対策に励んでいました。
単語帳も何冊もこなし、文法も学習済み、スコアはなんと930点!
英語の文章もかなり幅広く読めます。
しかし悩みがありました。
「英語が話せない」
日本の一般的な英語教育では、
- 単語を覚える
- 文法を理解する
ところまでは非常に丁寧に行われますが、
- 自分の生活と結び付ける(内在化)
- 実際に使える状態にする(自動化)
という過程が不足しがちです。
(例えば「洗濯をする」「お玉ですくう」「滑り台を滑る」などが咄嗟に出てきません。)
この過程がないと、基本的には日常会話はできるようにはなりません。
改善後の方向性とステップ
まず、「想定問答」で「言いたいけど言えない」言葉をつきとめる
そこでAさんには、下記のような
- 仕事
- 趣味
- 家族
- 最近特に気になっている事
自分自身の生活のテーマについて、
AIにテーマごとに質問を一つ作ってもらい、その質問に英語で丁寧に答えてみようと試みることをしてもらいました。
(この段階では相手がいないので、独り言の様な感じです)
すると当然「言いたいのに言えない」表現に沢山出会います。
やる事はシンプルです。
それらを全てリスト化し日本語を見て英語が出る様、暗記していくわけです。
これがまさに「内在化」の過程です。
次に、「英会話レッスン」で即応力を付ける
1テーマについて3質問などにスムーズに丁寧に答えられるようになったら次のステップです。
というのも、独り言で広げた表現も、守備範囲や即応性に限界があります。
それを補うため、今度は英会話レッスンで、テーマごとに質疑応答をしていきます。
英会話レッスンでは、
- 表現の伸びしろを更に埋め、
- 特に自分が重宝する、動詞や構文を浮き彫りにし、
- 時間稼ぎのフレーズや相槌などの即応力対策する
の3点を意識して伸ばして行きました。
記事『英会話レッスンでスピーキングが伸びないシンプルな理由。』を読む
成果
わずか3か月で英会話が「だいたい捌ける」状態に
4-6週間目頃から、「カンペも手元に置いているけど一応英会話がどうにかなるようになってきた」
となり、3か月経つ頃にはに、
- 「使い勝手の良い単語(特に動詞や構文)がいくつか見つかり、凌ぎ方がわかってきた」
- 「会話の流れ全体の捌き方がわかってきた」
というような頼もしいコメントも出てきました。
これはまさに、
知識
↓
内在化(自分が言いたい事を英語にする)
↓
自動化(必要な時に瞬時に出てくる様にする)
↓
実践で即応力を鍛える
のサイクルが進み、実用できるアウトプット力が着実に身に付いてきた状態と言えます。
記事:『「語学は努力量ではなかった」|台湾生活三か月で気づいた “内在化” “自動化” の正体』を読む
第二言語習得理論 のアウトプット過程
Aさんがやってきたことを第二言語習得論で考えるとこうなります。
存在にすら気付いてもらえない「内在化」
第二言語習得論ではアウトプットには下記4段階が必要だと考えられています。
- ① 気づき(Noticing):単語の意味を知る
- ② 理解(Comprehension):使い方のルールを知る
- ③ 内在化(Intake):自分の生活・感情と接続する
- ④ 統合・自動化(Integration / Automaticity):勝手に口から出る
しかし現実では、学校や資格試験対策の勉強は、①「気づき」と②「理解」で回答できてしまうケースがとても多く、
③「内在化」と④「自動化」が放置されてしまっています。
Aさんの学習から抜けてしまっていたのもまさに、③「内在化」と④「自動化」でした。
③「内在化」と④「自動化」を飛ばして現場に放り出される私たちは、
③「内在化」と④「自動化」が抜けているという自覚が、そもそもないこともあり、
「①②を勉強する → 話せない → 難易度を上げてまた①②を勉強する」
という悪循環に何十年もはまり込んでしまうわけです。
③「内在化」と④「自動化」を開始すれば数か月で話せるようになる可能性があるのに、
知らずに①「気づき」、②「理解」に長期間終始してしまうのは本当にもったいない状況です。
まとめ
変化は「内在化」の導入から
Aさんが変わった理由は、特別な教材を使ったからではありません。
不足していた「内在化」を補ったからです。
- 英語を勉強しているのに話せない
- 覚えているはずなのに言葉が出ない
もしそう感じているなら、語彙や文法の追加よりも先に、
「その英語は自分の生活のどのシーンでどう登場するのだろうか」
を考えてみる価値があるかもしれません。
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