英語コーチング「verde」と「虎視眈々」を比較してみた

〜料金・スタイル・相性から考える選び方〜

英語コーチングを検討している方の中には、「Verde(ヴェルデ)」と「虎視眈々(こしたんたん)」のどちらが自分に合っているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
どちらもオンラインで受けられるコーチングサービスとして注目を集めていますが、その運営スタイルや学習設計には明確な違いがあります。

本記事では、両者の特徴を中立的な視点から比較し、目的や性格に応じた選び方のヒントをまとめます。

そもそも英語コーチングがありすぎて迷ってしまっている方にも、ご自身なりの基準を設ける助けになればと思います。


概観:verde と 虎視眈々

まず、それぞれのサービスがどのような枠組みで運営されているかを整理します。

verde(ヴェルデ)

verde は、オンライン型の英語コーチングサービスで、月額1.5万円〜という比較的リーズナブルな料金帯を掲げています。
第二言語習得理論を重視し、暗記と実践の間にギャップを生じさせないような学習プロセスを設計することを特徴としています。

また、代表講師(酒井あやこ氏)が自身の講師経験、語学学習経験、カウンセリング知識、企業での営業経験等から得たコーチング、メンタリングアイデアをベースにしたメソッドを用い、受講者と伴走するスタンスを打ち出しています。

受講者のレビューには、日々の学習計画の継続性、目的を反映した学習内容、モチベーション力向上などを評価する声が複数見られます。


虎視眈々(こしたんたん)

虎視眈々は、月額13,200円という月謝制オンライン英語コーチングサービスを提供しており、グループコーチング形式を主軸としています。

サービスの主な特徴としては、週1回のグループコーチング(3〜5名程度)、参加者の学習報告・目標設定・振り返りを行う「G-POP®」(「Goal(ゴール・目的)」「Pre(事前準備)」「On(実行・修正)」「Post(振り返り)」)フォーマットの活用、そして進捗を見ながらクラスメンバーを定期的に入れ替える制度などが挙げられます。

また、オプションでネイティブ講師レベルチェック、英文法ワークショップ、スピーキング/発音強化のセッションなどが用意されていることも確認できます。

特徴的なのは、契約縛りがない月謝制、解約手数料なし、1ヶ月単位での受講が可能、という柔軟性が強調されている点です。


比較:特徴・強み・留意点

以下、いくつかの観点に分けて比較を行います。


料金・支払い体系

verde は「月額1.5万円から」の表記が見られ、比較的低めの月額設定を掲げています。

虎視眈々 は月額13,200円という設定が公表されており、月謝制(サブスクリプション型)で、最低契約期間の縛りや解約手数料がない旨を打ち出しています。

ただし、虎視眈々には「入会金」「英語力診断費」「オプション費用」など別途負担がかかる可能性があるという情報も見られます。
このように、月額だけで比較するのは不十分で、初期費用・オプション費用・継続費用を含めて試算する必要があります。

まとめ(料金観点)
月額コストの観点では大きな差はないように思われますが、初期費用やオプションを含めたトータルコストを把握することが重要です。特に虎視眈々では月額以外の費用が加わる可能性があるため、見落としがないよう注意が必要です。
いずれにしても、英語コーチング相場がおよそ月額7万円~20万円であることを踏まえると、verde と 虎視眈々、どちらもかなり良心的な価格を打ち出していると言えそうです。

指導スタイルとフォーマット

verde は個別コーチングスタイルを基本とし、受講者一人ひとりに寄り添って学習設計やサポートをするという姿勢を重視しています。市販テキストに沿った学習に併せ、代表者の講師経験などを計画設計やメンタリングに持ち込むアプローチも強調されています。既に決まった学習方法を継続したい場合は、講師に伝えると良いでしょう。

verde では「グループコーチング」形式はなく、主として「個別最適化」「伴走型サポート」が売りとされているようです。

一方、虎視眈々 はグループコーチングが基本形式であり、週1回・3~5人程度のクラスで進捗報告や振り返りを行い、メンバー間のコメント交換や刺激を重視します。

その他には、「G-POP®」という学習進行フォーマットを導入し、計画→実行→振り返りという循環を回す構造を意識的に取り入れ、また3か月ごとにクラスメンバーを入れ替える制度もあり、同じ顔ぶれがマンネリ化することを防ぐ工夫がなされています。

まとめ(スタイル観点)
個別対応と伴走支援を重視したい人には verde の形式が合いやすい可能性があります。
一方で、仲間と刺激し合いながら学ぶ環境や振り返りの構造化を重視する人には、虎視眈々のようなグループ形式・定期振り返り型アプローチが相性がよいでしょう。


継続性と学習習慣化の仕組み

verde のレビューには、「日々の計画を細かく立ててもらえた」「勉強が続く」「無駄を省いて目標に即した学習ができるようになった」など、継続性や習慣化への支援を評価する声が多く見られます。
また、第二言語習得理論という理論的根拠を重視しており、各学習者のつまづきを分析し克服を目指す旨の記述があります。

虎視眈々 は、週1回の振り返りの場、他メンバーとのコメント交換、定期的なクラス替え制度など、外的なモチベーションや構造を使って学習を継続させる仕組みを取り入れています。
特に、他の受講生との刺激・比較やピアプレッシャーを意図的に活用する方式が特色です。

ただし、グループ形式ゆえに「誰かが欠席したりすると影響を受けやすい」「振替が効かないこともある」など、柔軟性の面での制約が指摘されるケースもあります。

まとめ(習慣化支援観点)
どちらも習慣化支援に力を入れていますが、スタイルが異なります。
自身の性格(自律性を重視 vs 他者刺激を得たい)や生活リズム(決まった曜日・時間を確保できるかどうか)を踏まえて選ぶとよいでしょう。


カスタマイズ性と選択肢の自由度

verde は、「一人ひとりに適した専用カリキュラム」の提供を掲げており、個人が必要な学習項目に絞って学ぶ設計を志向しているようです。
また、受講中の質問・相談がチャットで可能、オプションで電話カウンセリングを設けるなど、受講者の希望に応じたサポート形態を拡張できる構成になっています。

虎視眈々 にはオプション制度があり、ネイティブ講師とのレベルチェック、文法ワークショップ、発音強化セッションなどを追加できるようになっています。
ただし、グループコーチングが基盤になっているため、個別の研究テーマや深い個人対応という点で、完全自由にカスタマイズできるわけではない可能性があります。
また、クラス替え制度があるため、途中でメンバー構成が変わるという点も好みが分かれる要素です。

まとめ(カスタマイズ性観点)
細かく自分仕様にカスタマイズ、最適化した計画に沿って進めたい人には verde、
グループコーチングから得られる外的刺激を受けながら、必要なオプションを都度追加できる柔軟性を求める人には 虎視眈々 が選択肢になります。


対応可能レベル・目的と相性

verde は初心者〜中級者層にも丁寧に対応する旨のレビューが見られ、TOEIC 対策、洋書読解、ビジネス英語など多様な目的に応じた学習設計が可能です。

虎視眈々 は目的別オプション(TOEIC対策、発音改善、英会話力向上など)があり、方向性を明確にして取り組める構造です。
また純粋な試験対策や短期集中型プログラムとは異なり、「習慣形成」を重視する傾向があります。

まとめ(レベル・目的観点)
自分の内面を見つめながら学習の昇順をしっかり絞りたい人には verde、
仲間と刺激し合いながらモチベーションを維持したい人には 虎視眈々 が合いやすいでしょう。


リスク・注意点

どちらを選ぶにしても、以下の点には注意が必要です。

  • サービスの透明性:料金体系(初期費用・オプション含む)、契約期間、解約ルールを事前確認する。
  • サポートの質:コーチの力量差を事前相談で確認。
  • 柔軟性 vs 定型性:グループ制のスケジュール固定に注意。
  • 成果実感:中長期的視点で成果を捉える姿勢が大切。
  • 相性:自律型か他者刺激型か、自分の学習タイプを見極めて選ぶ。

判断のためのチェックリスト

チェック項目verde に向く傾向虎視眈々 に向く傾向
一対一で丁寧な指導を受けたい
自分のペースで柔軟に調整したい
仲間と刺激し合いながら学びたい— (マンツーマン)
定期的な振り返りを構造的にしたい
コストをできるだけ抑えたい
クラス替えが苦手
弱点を重点的に改善したい
固定時間で週1回確保できる
独学重視で他人との交流を避けたい

総括:特色と選び方のポイント

verde と 虎視眈々、どちらも比較的手ごろな価格帯で英語コーチングを提供していますが、そのアプローチには明確な違いがあります。

verde は個別最適化、丁寧な伴走支援、柔軟性を重視しており、自己ペースで学びたい人や細かい対応を望む人に適しています。
虎視眈々 はグループ型振り返り構造、他者刺激の活用、定期進行型制度を重視しており、仲間と高め合いながら学びたい人や継続性を重視する人に向いています。

どちらが「正解」かではなく、自分の学習スタイル・性格・目的に合うかどうかが最も大切です。
可能であれば、両サービスの無料体験や説明会に参加し、実際の雰囲気やコーチとの相性を確かめてみるとよいでしょう。

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