4か月でCEFR(セファール) A2からB1に|リスニング・スピーキング(会話対策)でやった2つの事【実例】

英検2級でも、現地の雑談は難しい。
A2からB1へ――
「身の回りのことなら、通訳なしで、なんとか対処できる英会話力」
を身につけるために、実際に行ったことを紹介します。
「海外旅行で、最低限の日常会話ぐらいはできるようになりたい。」
そう考えて相談してくださったのが、自営業のTさんでした。
Tさんは英検2級を取得しており、挨拶や買い物などの簡単なやり取りは何とかこなせる状態でした。
しかし、旅行先のレストランで現地の人と会話になったとき、ほとんど理解できず、会話が成立しなかったそうです。
この記事では、
- 開始当初のTさんの英語の状態
- Tさんが英会話力をA2からB1へ高めていく中で実施したトレーニング
を整理します。

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A2からB1とはどのようなレベルか
A2(初級・日常会話)
身近なことについて、簡単なやり取りができるレベルです。
買い物、家族、仕事、旅行など、直接的に必要な内容について、短いやり取りを行うことができます。
B1(中級・自立)
身の回りのことなら、通訳なしでなんとか対処できるレベルです。
旅行先でのトラブル対応、自分の興味や仕事について簡単な理由を添えて説明することができるイメージです。
なぜ聞き取れなかったのか
Tさんは英検2級を比較的最近取得しており、基礎語彙や基本文法には大きな問題はありませんでした。
では、なぜ少し込み入った会話になると聞き取れなくなってしまったのでしょうか。
大きく分けると、理由は2つありました。
ネイティブの自然な英語の響きを知らなかった
試験音声と、日常会話の英語は大きく異なります。
例えば、
- 音声変化(音の脱落や弱化)
- 自然な速度(短めの文であれば1文は1秒以内)
- 語順への慣れ(修正しながら話したります)
- got into ~、bring up などの日常的な表現
こうした要素に触れる機会が少なかったため、知っている単語でも聞き取れない状態になっていました。
自分自身について英語で話した経験(内在化)が少なかった
- 旅行で楽しみたいこと。
- 仕事での役割。
- 家族との過ごし方。
こうした「自分のこと」を英語で表現した経験が、ほとんどありませんでした。
そのため、身の回りの話題が出ても、
「何を言えばいいのか分からない」
という状態になっていたのです。
いわばトレーニングの道のりの一部だけ欠如している状態です。
『勉強しているのに話せない理由|「内在化」を取り入れて変わった実例を紹介』を読む
Tさんの具体ステップ
Tさんが取り組んだリスニング対策(リアルな素材利用)
Tさんは、あえて自然な速度や崩しを含んだ英語素材を活用しました。
具体的には、
などの教材を利用し、試験用ではない自然な英語を大量に聞きました。
特に意識したのは、
「聞き取れなかった箇所を放置しないこと」
です。
聞き取れなかった部分を確認し、耳や頭に刷り込んだ上で、1〜2か月後に同じ音声へ再挑戦しました。
以前は雑音のように聞こえていた部分が、少しずつ言葉として認識できるようになっていきました。
リスニングトレーニングには、大きく分けて3タイプあります。
詳細を知りたい方は『リスニング学習の構造を知ろう|リスニングの勉強は3タイプに分かれる』の記事がおすすめです。
Tさんが取り組んだスピーキング対策(自分の世界の整理)
まず、日本語でアイデアをどんどん出して行きます。
- 旅行で何を楽しみたいか
- どのような仕事をしているか
- 家族とどのように過ごしているか
など、自分自身について整理していきました。
その後、会話がどのように発展しそうかを先回りして考えました。
そして、AIを活用しながら、
「そのテーマで必要になりそうな語彙」
を大量に収集していきました。
Tさんの場合は、
300語 × 5テーマ
を目安に、合計1500語程度の関連語彙リストを作成しました。
例えば、
- 旅行
- 仕事
- 家族
- 趣味
- 日常生活
といったテーマです。
各テーマの語彙を「日→英」でスラスラ出るようになるまで覚え、
順に英会話の実践練習も開始しました。
実践の中で、
- 「この表現も必要だった」
- 「この質問には答えられなかった」
- 「時間稼ぎのフレーズも足しておこう」
など、発見があるたびに、リストへ追加していきました。
A2からB1で重要なのは「自分の使用場面」を意識にすること
Tさんは、5つのテーマを終える頃(4か月経過頃)には、
「自分にとって便利で汎用的な表現」
が分かるようになっていきました。
また、会話の中で困ったときにも、
「どう切り抜ければよいか」
を考えられるようになっていきました。
まさに、A2からB1ステップアップする事ができたのです。
A2からB1は、
単に単語量を増やす段階ではありません。
自分自身の生活や価値観を英語で表現できるようになり、
自然な速度の英語にも少しずつ対応していく段階です。
資格試験の得点だけでは測りにくい部分だからこそ、
自分の実際の使用場面を想定した練習が重要になります。
まとめ
A2からB1へ進むために、Tさんが実際に行ったことは大きく2つでした。
1,自然な速度の英語に触れ、聞き取れなかった部分を繰り返し確認すること
2,自分自身について話すための語彙を整理し(「内在化」)、実践を通して更スタンバイしていくこと(「自動化」)
『「学習量ではなかった」|台湾生活3か月で気づいた “内在化” “自動化” という学習の正体』を読む
英検2級を取得していても、自然な会話で苦戦することは珍しくありません。
だからこそ、
「何ができなくて、どの場面で困るのか」
を具体化し、その場面に合わせた練習を積み重ねていくことが大切です。
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