結局、「自己紹介文」作りが英会話対策に最強な件

「TOEIC900点、英検一級なのに、英会話ができない」という現象は日本人外語学習者界隈ではよくある話。

でもちょっと考えてみてください。会話の出発点は常に身の回りのことではないでしょうか。
家族、趣味、仕事、これまでの経験など、自分の興味の範囲から話題が広がるため、最初に作り込むべきは徹底的に個人的なストーリーだとは思いませんか?自己紹介文を深く作り込むことができれば、英会話はおのずと動き出し、更に会話相手からも話題を引き出すあなたの「腕」となってくれます。

ここでは、その「自己紹介文」を、「ChatGPT」と「音読さん」の出現で突如実現できるようになった最強の英会話力習得法を紹介します。

「自己紹介」X「AI」で昭和~平成ではありえなかった最強最短の英会話対策をしてみましょう。

会話の本質は「自分の説明」と「相手への質問」


多くの学習者が英会話の最初の壁に感じるのは、何を話せばよいのか分からないという問題です。しかし実際の会話で必要とされる内容は、思っている以上にシンプルです。自分の家族構成、日々の生活、趣味や関心ごと、仕事についての話など、自分自身について語ることが中心になります。そして、自分の話がある程度形になっていれば、相手に尋ねる質問も自然に浮かんできます。英会話は自分を語れるようになることから始まり、自分の話が質問のヒントにもなるのです。

自分のWikipediaを作る


では、具体的に何をすべきか。まずは自分自身の大百科、いわば「自分のWikipedia」を作る作業から始めます。分量は一万字ほどの日本語文を目安にします。生い立ち、家族、趣味、好きな音楽や映画、仕事の経験、価値観、これまでの転機など、思いつく限りのエピソードを書き出していくと、自然と十分な長さになります。書き出すことで自分の話題の棚卸しができ、英語で話す前の準備段階としても非常に効果的です。

ChatGPTで自然で話しやすい英語に変換する


日本語の自己紹介文が完成したら、次はChatGPTに英訳してもらいます。このときのポイントは、自然で分かりやすく、非ネイティブでも発音しやすい、ややシンプルな英語に仕上げてもらうことです。難しい語彙やネイティブ特有の表現を多用すると話しづらくなるため、伝わりやすさを優先します。ChatGPTは文体調整が非常に得意で、語彙レベルや読みやすさの調整も行えるため、最終的に会話でそのまま使える英文が得られます。

精読で英語の理解を深める


英訳ができたら精読を行います。一万字すべてを一気に読むのが負担であれば、気持ちに合わせて五百字単位など小さく区切って進めて構いません。大切なことは、文の構造や語彙の意味を一つひとつ理解していくことです。途中で分からない文法や語法があれば、ChatGPTに質問することでその場で疑問を解決できます。TRY ITのような学習サイトを併用すれば、動画解説で理解を深めることもできます。精読を重ねるほど、英文が自分の言葉として定着していきます。

音読さんでネイティブ音声を生成する


精読が終わったら、次は音声化です。音読さんを使えば、作成した英文を自然なネイティブ音声に変換できます。無料版でも月五千字まで利用でき、読み上げや音声のダウンロードが可能です。特に Aria の声はクリアで学習向けに適しています。ただし、声の種類を確認するたびに文字数がカウントされるため、原稿が完全に仕上がった段階で使用することを推奨します。

シャドーイングで英語力を一気に強化する


音声が完成したら、いよいよシャドーイングの開始です。自分のストーリーは内容が分かっているため、シャドーイングの負荷がほどよく下がり、継続しやすいというメリットがあります。一日三回、二週間続けるだけで、文法理解、語彙定着、リスニング力、発音の安定など、複数のスキルを同時に鍛えることができます。自分の物語を題材にしているため、学習が苦にならず、英会話の実戦でもそのまま使える武器となります。

まとめ


英会話対策の核心は、自分自身を語る準備にあります。自分のWikipediaを作り、ChatGPTで話しやすい英語に整え、精読、音声化、シャドーイングという流れを踏むことで、会話力は驚くほど向上します。自分の物語を英語で語れるようになることは、単なる学習を超え、英語を使って世界とつながるための大きな一歩となるはずです。

Verified by MonsterInsights