英語学習、頑張っているのに伸びない?よくある8つの迷子パターン|英語学習タイプ診断

英語学習の悩みは人それぞれですが、様々な相談を通して
多くの人が似たパターンで迷子になっているように感じます。
もし今伸び悩みを感じているなら、あなたもこの中のどれかに当てはまるかもしれません。
これまでの学習相談やコーチング受講生から受けた相談で、最も人数の多いケース上位8位について、
状況の可視化
構造に即した方向性
次のステップ例
を整理して行きます。
長い記事ですので、ご自身に思い当たる箇所を目次から選んで確認ください。
初級者に多い学習迷子パターン
【例1】:中学英語も怪しいが、キャリアアップでTOEIC700点を目指したい
これまで英語の勉強はほとんどしてこなかったけど、
履歴書に書ける様なTOEICのスコアを手に入れたいと考える例です。
状況可視化:すぐTOEIC文法に入り混乱し挫折
こうした学習者のよくある迷子ポイントは、初学者にもかかわらずいきなりTOEICの頻出の文型から開始する事で、土台を築くチャンスを逃し、自分の立ち位置が分からなくなり(TOEIC文法対策も解けているという感覚が得られず)、
結果として基礎語彙や文法が定着する前に、勉強自体に挫折してしまうことです。
また中学文法を文法書で最初から完璧に順に理解しようとするケースも多いですが、
理解事項と暗記事項が多すぎて、途中で全体が見えなくなり進めなくなってしまうようなケースも非常に多いです。
構造に即した方向性:文法は暗記ではなく「どう便利なのか」意識
効く努力にするためには、まずTOEICパート5の対策に入る前に、
まず総合的な文法習得書で、1ページ目からいきなり読むのではなく、
英語文法にはどんな「役割」があるのかを把握することです。
英語の文法はルールというより、表現の便利な機能の集合として捉えると良いでしょう。
その全体像を先に知ることで、細かい理解やTOEIC頻出の文法が積み上げやすくなります。
次のステップ
最初の半年は、基礎語彙の暗記、そして文法書の斜め読みを経た一章ずつの取り組み、慣れてきたらパッセージ単位のリスニングや読解に挑戦するという順が良いでしょう。
セルフチェック
2つ以上当てはまるなら方向調整が必要かもしれません
□ 何から勉強すればいいか迷う
□ 勉強しているのに手応えがない
□ 学習方法を何度も変えている
□ 続けようと思っても止まってしまう
【目標例2】:現場ですぐ必要、とにかく会話力が急務
自営の接客業の方などで、インバウンドが増えたなどで、急に英語が必要になったという相談も多いです。
状況可視化:勉強自体への慣れがなく、続かない
このタイプのよくある迷子ポイントは、やらなければいけない事は整理できるのものの、目標から逆算した日々の計画立てや、
コツコツ継続を毎日の生活に落とし込む習慣が少ない場合、毎日の勉強の苦痛が先立ってしまうことです。
構造に即した方向性:丁寧な環境設定を
効く努力にするためにはまず計画です。
自営やフリーランスの方は、経営管理に慣れているためか課題対策への要領が良く、効率管理が得意な方が多いです。
得意を生かし、生活スタイルと、半年程度の学習計画を具体的に書き出し、
生活の中にトレーニングを組み込む過程に十分に時間を割きましょう。
計画作業には時間もエネルギーもかかりますが、ここを省くと継続できません。

次のステップ
会話が目的であれば、一日も早くリスニングと、
日記など自分自身とかかわりの深いテーマのアウトプットの練習を始めましょう。
語彙や文法も必要があればテキストを購入するなどして取り組んで行きます。
日々の学習としては、リスニングは楽しめる内容で構わないので必ず毎日聞く習慣を作ること。
スピーキングについては、英語日記を書きAIに添削してもらう方法が効果的です。
(日本語で書いてAIで英訳してそこから単語や熟語を習得するのも良いです)
セルフチェック
2つ以上当てはまるなら方向調整が必要かもしれません
□ 何から勉強すればいいか迷う
□ 単語帳を見ると気が遠くなる
□ やり始めてもすぐ辞めてしまう
□ 興味はあるのに、なかなか始められない
中級〜上級者に多い学習迷子パターン
【目標例3】:TOEIC500点から700点(もしくはそれ以上)に上げたい
この段階では語彙や文法の知識は増えてきますが、一発勝負の際の理解スピードが上がらない人が多くなります。
状況可視化:知識はあるが習熟が甘いことに気づかず足踏み
迷子ポイントは、知識が増えたことでひと段落し、繰り返し演習が解きっぱなしになるなども合間って、
運用力の育成が失速していることによる、スコアの頭打ちです。
構造に即した方向性:見直しや新規練習問題に注力。多読も
効く努力にするためには、問題演習は、見直しに演習同等のエネルギーを使うことです。
解いた後の分析こそがスコアを伸ばします。
650点前後に到達している人は、試験問題以外の英語の記事や書籍の「多読」を取り込んでみるのも、
知識が運用力に変わるのを助け、TOEIC読解のスピード向上に大きな効果が期待できます。
次のステップ
苦手分野を重点的に克服しながら、新しい問題にも継続的に挑戦することが重要です。
「多読」もできそうな方は、ラダーシリーズ、Native Campのデイリーニュースなどを
「返り読み」しないように、毎日少しずつ読解時間に制限時間も設けて、
また読解した後に要約する事も目標にしながら読んでいくと、
読解力を次の段階に引き上げる事に繋がって行くでしょう。
セルフチェック
2つ以上当てはまるなら方向調整が必要かもしれません
□ 単語や文法は覚えたがスコアが伸びにくい
□ 問題演習はしているが見直しは軽く済ませている
□ 同じようなミスを繰り返している気がする
□ 時間制限の中で読むスピードが足りないと感じる
【目標例4】:TOEICも英会話も同時に伸ばしたい
英語学習者の多くがこの希望を持っています。
しかしTOEIC対策と英会話トレーニングは性質がかなり異なります。
状況可視化:注意分散、モチベーション低下
迷子ポイントは、両方を同時に進めた結果、浅く広い学習になってしまうことです。
成果が見えにくいことで、両方辞めてしまう例も少なくありません。
構造に即した方向性:軸は決める
効く努力にするためには、軸を決めてできれば3か月単位で期間を区切ることです。
英会話対策を見据えた英語総合力を軸とし、TOEICもついでに意識するなど、優先順位を決めて取り組むと成果が見えやすくなります。
次のステップ
英会話を見据えて総合的な英語力の土台を作るためには、まず「聞く」トレーニングに注力し、リスニング力をしっかりとレベルアップする事は総合力、TOEICの面でも有効です。
セルフチェック
2つ以上当てはまるなら方向調整が必要かもしれません
□ 何から始めれば良いのか分からない
□ 教材やツール選びに迷う
□ アプリをいくつも試している
□ 勉強法をよく変える
【目標例5】:楽しみながら継続したい
急激な成長よりも、長く続けたいというタイプです。
状況可視化:英語は勉強だからつまらないものだと思い込み、渋々練習問題を続けている
迷子ポイントは、自分が楽しめる学習素材を見つけられないことです。
英語学習は意外と「何なら楽しめるか」を探す作業が難しいものです。
構造に即した方向性:自分が楽しめるものは何か研究する
効く努力にするためには、ChatGPTなどを使って「自分の興味」と「英語学習方法」を組み合わせるアイデアを定期的に探すことです。単に聞くのではなく、気になった箇所や納得した箇所などについて積極的にコメントし、より深く広いアイデアを取得するようにしましょう(壁打ち)。
次のステップ
試験問題、洋書、漫画、YouTube、アプリ、英会話など、選択肢は幅広くあります。
ある程度継続して深めつつ、素材を時々入れ替えることで、飽きがきにくく長期的な継続がしやすくなります。
セルフチェック
2つ以上当てはまるなら方向調整が必要かもしれません
□ 英語は「頑張るもの」と思っている
□ 問題集や単語帳ばかりになっている
□ 英語をやる前に少し気が重くなる
□ 興味ある英語素材を探したことがあまりない
【目標例6】:ビジネスでよりスムーズに話したい
英会話はできるものの、仕事になると話しづらいと感じる人も多いです。
状況可視化:英語ではなくアイデア迷子
迷子ポイントは、英語ではなく「ビジネスの中身」が整理されていないことも多いです
自分の身の回りの、特に会話で話したい事について、英語の世界を作り上げるようなイメージで、まず身の回りの事柄を整理し、その説明を自然な英語に訳してみましょう(「内在化」の過程とも呼ばれます)。
内在化についてもっと知りたい方は以下の記事もおすすめです:

また「聞き取れているつもりでも、わざわざ介入するほどの勇気が出る程聞き取れていない」
という「隠れリスニング要因」パターンも意外と多いです。
構造に即した方向性:自分自信と向き合い直す
効く努力にするためには、まず日本語で課題を整理することです。
自分は「どんな環境下で、どんな存在なのか(でありたいのか)」を改めて整理する事で、
自分が発信に必要な表現群が浮き上がってくるかもしれません。
リスニングに自信が無い事による会話への介入の難しさを感じるケースについては、
次項:【目標例7】:リスニングが弱く、ネイティブ会話についていけない
が関連項目になりますので参考にしてください。
次のステップ例
例えば、「自分の会社の課題、チームの課題、自分の課題」を日本語でブレインストーミングしてみてください。
その内容を英語で整理し、英会話で実際に使う練習をすると、発言内容が一気に具体的になります。
これまで言えなかった表現に効率よく沢山出会い、克服する事ができます。
英語は「言いたいのに言えなかった表現」を集めていくことで、会話力が大きく伸び始めます。
英会話の場は会話練習というより、表現を発見する場所として使うと学習効率が大きく変わります。
(長年英会話に通っているけどコミュニケーション力がいまいちの伸びない方も、英会話の活用方法を見直してみると良いかもしれません)
セルフチェック
2つ以上当てはまるなら方向調整が必要かもしれません
□ 会議で内容は分かるが、発言のタイミングを逃す
□ 言いたいことはあるが、うまく整理して言えない
□ 聞き取れているつもりでも会話の流れに入りづらい
□ 英語力より「何を言うか」で詰まっている気がする
【目標例7】:リスニングが弱く、ネイティブ会話についていけない
試験の音声は聞き取れるのに、ネイティブ同士の会話になると急に分からなくなる人も多くいます。
状況可視化:ネイティブ同士の脱落音等に弱い事に気づいていない
迷子ポイントは、試験用音声ばかり聞いてしまうことです。
リアルな英語(ネイティブ同士の英語)には、
・緩急:「(この中でも特に強調したいのが、)AとBだ」の( )内がすごく速い
・崩れた語順:(「素晴らしい案だね案だね、その私が許可しない案は。」など)
・音声変化: might have been →「マイビン」のように発音される
のような特徴があり、これらは、リスニングテキストからは習得が困難な場合が多いです。
構造に即した方向性:生きた英語に触れる機会を増やす
効く努力にするためには、TEDのインタビューなど自然な会話に触れることです。
特に台本のないインタビューなどは、回答者は考えながら話しています。
例えば考えがまとまらない時は突然止まり、
まとまった途端、怒涛のように言葉溢れ出すような話し方はよくあり、
まさにそのような生きた英語に沢山触れる事が、
「音の脱落」「緩急」「口語特有の語順」をキャッチする事に繋がって行きます。
(学部生として留学した日本人や、帰国子女は、
これらの「音の脱落」「緩急」「口語特有の語順」に強い事が、ネイティブ対応力が強い背景の一つです)
次のステップ例
毎日2〜3分で良いので、一度で聞き取るつもりで聞き、その内容を要約する練習を続けてください。
「音の脱落」「緩急」「口語特有の語順」などが原因で聞き取りにくい箇所は、特に重点的に、
「擦り切れるように」聞いて行きます。
セルフチェック
2つ以上当てはまるなら方向調整が必要かもしれません
□ 試験のリスニングは聞き取れるのに会話になると難しい
□ ネイティブ同士の会話が速く感じる
□ 単語は知っているのに音がつながると分からない
□ リスニング練習は試験教材が中心になっている
【目標例8】:TOEIC満点や英検1級でもうまく話せない
実はこの相談も少なくありません。
状況可視化:英会話もできるため尚更何が不足しているのか見抜けない
またこのレベルは基本的な英会話ができるケースが多く、試験成績も良いので、
何が不足しているか却って見抜きにくくなっているケースもあります。
ただ、迷子ポイントは、試験用のリスニングのままになっていることと、日常表現のストックが少ないことなどであるケースが多いです。
構造に即した方向性:話せない原因の再整理と、生きた英語への関わり
スピーキングについては、まずは「もっとどうなりたいのか」改めて整理すると良いでしょう。
例えば会話に入れないのは言葉が出ないからではなくて「会話グループが主題をコロコロ変える事で途中から聞き取れなくなる」ことが原因かもしれません。自分はどの場面で何をどう不便と感じているのか見定め、そこを埋め合わせるような取り組みをして行けると理想的です。
語彙文法は持っているのに、自分の身の回りの事であっても上手に話せないというケースは非常に多いです。
思い当たる場合は、どんな場面で何について会話をしたいのかまず日本語で整理し、英訳し(「内在化」ともいいます)、その英訳のフレーズを繰り返し練習して咄嗟に口から出てくるよう覚えて行く(「自動化」ともいいます)と効率的でしょう。
リスニングについては、ネイティブ同士の音声の脱落などが原因と特定された場合、効く努力にするためには、
こちらもTEDのインタビューなど自然な会話(ネイティブ同士のリアルな英語)に触れることは有効です。
スピーキングは、自分がどんな場面で会話に参加したいのかを細かく分析することなどで解決に向かうかもしれません。
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次のステップ例
音声の脱落が課題であれば、リスニングは生きた英語を毎日5分程度要約すること。
スピーキングは例えば、自分がどんな場面で会話に参加したいのかについての分析内容に基づき、
「フレーズブレスト→実践会話練習→添削→再度練習」を繰り返してみるなどは有効な方法でしょう。
セルフチェック
2つ以上当てはまるなら方向調整が必要かもしれません
□ 試験の英語は得意だが、会話になると表現が出てこない
□ 言いたいことはあるのに自然な言い方が浮かばない
□ 日常的な言い回しのストックが少ないと感じる
□ 英語力はあるはずなのに会話の伸びが止まっている
「量」が生活に合っていないパターンも注意
「1.5時間 あると思ったら 15分 しかなかった」はよくある事
「方向性」に加えて、「量」が生活に著しく合っていないケースも多いです。
自分の学習時間は1.5時間だと申告するケースでも、
勉強を開始してみると実際には5-20分しか抽出できないというケースは実は非常に多いです。
講師は普通、申告された勉強時間に基づき課題を課す
英語講師やコーチングを付けて、「1.5時間あります」と申告すると、通常率直に1.5時間分の課題を課せられます。
しかし「よしやろう!」と実際に意気込んで取り組んでみたら数日で破綻してしまうというのは意外と良くあるのです。
実情に沿って仕切り直そう
そうなったら無理に続けて成果を出そうとするのはあまり現実的ではありません。
「目標」と「実際に捻出できる時間」を再度慎重に整理し、
・最も必要なトレーニングを、
・小枠で、
・途切れない様に
設計し直して行く必要があるでしょう。
セルフチェック
2つ以上当てはまるなら方向調整が必要かもしれません
□ 学習時間を決めても数日で崩れてしまう
□ 1時間以上やる予定だが実際は短時間しか取れない
□ 忙しい日は英語が完全に止まってしまう
□ 計画は立てるが生活の中で続かない
英語学習は「努力量」より「方向性」や「形式」が重要
英語が伸びない原因の多くは、努力不足ではありません。
自分のタイプと合っていない方法を続けていることです。
まずは自分の迷子タイプを知ること。
そこから学習方法を調整すると、努力は一気に効く努力に変わります。
もし思い当たるなら
ここまで読んで、「自分はこのタイプかもしれない」と思い当たるものがあったかもしれません。
英語学習で伸び悩む人の多くは、努力不足ではなく「配線」が少しずれているだけです。
ただし、そのズレは自分では気づきにくいことも多いものです。
実際の相談でも、
・試験対策は十分なのに会話だけ止まっている
・インプットは多いのにアウトプットの回路が作られていない
・骨子を飛ばして枝葉のトレーニングから着手している
といったケースが多く見られます。
こうした場合、学習方法を少し調整するだけで、急に伸び始めることも珍しくありません。
もし今、
・何から手を付ければよいか分からない
・努力しているのに伸びない
・自分の学習方法が合っているか不安
と感じている場合は、一度立ち止まって学習状況を整理してみることをおすすめします。
現在のレベル、目標、これまでの学習履歴を整理すると、
どこにボトルネックがあるのかがかなり明確になります。
英語学習は「努力量」より「努力の方向」で結果が大きく変わります。
自分のタイプを知り、効く努力に調整していきましょう。
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