英検二級の二次試験でうまく答えきれない時の対策|短時間で意見をまとめる思考整理術

「話しきれない」は多くの受験者が通るステップ

英検二級の二次試験では、「もっと言いたいことがあったのに、時間が足りなかった」「途中で言葉が詰まった」という声がとても多く聞かれます。
実はこれは、英語力そのものの不足というよりも、短時間で自分の意見を整理するスキルがまだ定着していないことが原因であることがほとんどです。

「端的に意見をまとめる」というのは、日本語でも簡単ではありません。
ましてや英語となると、思考の順序や表現の癖が日本語と異なるため、どうしても整理に時間がかかってしまいます。
ここでは、英検二級の二次試験で時間を有効に使い、スムーズに話しきるための具体的な対策をご紹介します。


英検二級の質問構成を知る

英検二級のスピーキングテストでは、意見を問われる質問の多くが agree/disagree(賛成・反対)should/should not(すべき・すべきでない)will/will not(〜だろう/〜ではないだろう) といった形式で出題されます。

このような質問に答える時、**最も重要なのは「構成の型」を頭に入れておくこと」**です。
どんなテーマであっても、次の3ステップで組み立てると、短時間でまとまりのある回答ができます。


「①立場 → ②理由 → ③サポート文1・2」の型で話す

基本の構成は以下のとおりです。

①立場(Position):自分の考えを明確に伝える
②理由(Reason):なぜそう思うのかを一文で伝える
③サポート文(Support):理由を裏づける具体例や補足を1〜2文述べる

この順序を守るだけで、内容に一貫性が生まれ、時間内にきちんと答え切りやすくなります。
面接官が求めているのは「完璧な文法」よりも、「筋道の通った答えを英語で組み立てられるかどうか」です。


例題:「中古品の売買は今後一層普及するか」

たとえば、以下のような質問を想定してみましょう。

Do you think buying and selling used products will become more common in the future?

この場合の答え方は次のようになります。

Yes, I think so.
Because it helps people live more comfortably.
③-1 For example, it allows people to save money.
③-2 Also, there are more choices of products available.

このように、①②③の構成で2〜3文話すだけで、立派に意見を言い切ることができます。
本来は②→③の順が理想ですが、試験中に緊張して入れ替わってしまっても問題ありません。
(日本人は③②の順で話す母国語からの習慣もあります)
沈黙せずに一貫した内容を伝えられていれば、合格の可能性が高くなるでしょう


素早く「②理由」「③サポート文」を考えるコツ

多くの受験者が悩むのが、「理由がすぐに出てこない」という点です。
ここで大事なのは、理由を“型”で考える癖をつけておくことです。

よく使える理由表現のパターンをいくつか用意しておくと、どんなテーマでも応用が利きます。

  • It is convenient.(便利だから)
  • It helps people save money/time.(節約になるから)
  • It makes our life richer.(生活が豊かになるから)
  • It provides more opportunities.(選択肢・機会が増えるから)
  • It is not fair.(不公平だから)
  • It is dangerous.(危険だから)
  • It is not effective.(効果がないから)

これらは、どのテーマでも使い回しやすい「万能理由フレーズ」です。
例えば “Do you think students should use smartphones in class?” のような質問でも、
“It is convenient” や “It helps them learn efficiently” などで即座に応答できます。


頭の中で「①②③」を素早く埋める練習

質問を聞いた瞬間に、「①立場」「②理由」「③サポート文」を頭の中で素早く埋める習慣をつけましょう。
完璧な文で話すことよりも、時には自分の意見を主張するよりも、構成を保ったまま沈黙せずに話し続けることが重要です。

このスピード感を養うには、以下のような練習サイトも役立ちます。
英検2級 面接練習用質問一覧(interstate.co.jp)
準2級の質問を練習するのも効果的です。


「話し切る」ための心構え

英検の面接で途中まで話して止まってしまうのは、内容をまとめようとしすぎることも原因の一つです。
文を途中で修正しようとすると、思考の流れが止まり、沈黙が生まれてしまいます。

完璧を目指さず、構成を優先して話す。
これが「短時間で答えきる」最大のコツです。
練習中はミスを恐れず、まずは自分の立場と理由を出し切ることを目標にしましょう。
その先に、「自然に話し終える感覚」が身についていきます。


日々の練習が「思考の瞬発力」を作る

二次試験は「瞬発的に考え、話す力」を試されるテストです。
これを伸ばすには、毎日1問でも良いので「質問を見て30秒以内に①②③を英語で口に出す」練習を積むことが効果的です。
この練習を繰り返すことで、内容を組み立てるスピード言い切る力が自然に身についていきます。
例え日本語での練習でも、「思考の瞬発力」のトレーニングになります。
生活に取り入れやすい形で、コツコツ継続してみましょう。


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英検二級のスピーキングで言葉が出てこないのは、英語力そのものではなく、思考の整理と構成の瞬発力がまだ定着していないことが多いです。

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