「仕事では英語を使えている。でもネイティブ同士の会話になると急についていけない。」
これは、CEFR B1レベルからB2レベルを目指す方によく見られる課題です。
今回は、外資系企業で英語を使って仕事をしていたMさんが、どこでつまずき、どのような方向性で改善を進めたのかをご紹介します。

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CEFR B2では何ができるようになるのか
B1では、自分の専門分野だけでなく、幅広い話題について自分の意見を述べたり、相手の主張を理解したりできます。
一般的な会話についていくために辞書が必要になることはほとんどありません。
一方で、次のような場面は依然として課題を感じるケースが残ります。
- ネイティブ同士の高速な会話
- スラングが多く含まれる会話
- 高度なユーモアや内輪ネタが続く会話
つまり、B1は十分実用的なレベルですが、「ネイティブ同士の雑談に違和感なく入り続けられる」のは難しいといった段階です。
そのためには、次のような力も必要になります。
聞き取る力
実際の会話では、極端な緩急、音の連結や脱落(リダクション)が頻繁に起こります。
そのため、教科書の英語だけではなく、自然な速度の英語を聞き取る力が必要になります。
反応する力
ネイティブ同士の会話では、一文一文を丁寧に組み立てるよりも、
- 相槌
- ピンポイントの刺さる表現
- 反応以前に、そもそも理解できていること
が求められます。
Mさんが抱えていた課題
Mさんは外資系企業で勤務しており、仕事上の英語で大きく困ることはありませんでした。
しかし、細かく整理すると課題は3つありました。
聞き取れないため反応できない
まず、ネイティブ同士の自然なスピードになると聞き取れない箇所が残っていました。
聞き取れないため、当然リアクションも遅れてしまいます。
会話のテンポについていけない
仮に内容は理解できても、
気の利いた短い反応がすぐに出ず、会話へ自然に入っていくことが難しい状態でした。
表現の幅が限られていた
仕事では意思疎通はできていましたが、
「もっと伝わる言い方があったのではないか」
と感じる場面が少なくありませんでした。
いつも似た表現になり、相手を説得できないと感じるケースがありました。
Mさんが改善を目指した方向性
課題を整理した結果、取り組むべき内容も明確になりました。
リスニングを強化する
まずはスラングを除き、自然な速度の英語は基本的に聞き取れる状態を目標にしました。
反応速度を上げる
時間があれば返せる場面は多かったため、相槌やリアクション表現を増やし、「考える時間」を短縮することを重視しました。
表現力を広げる
仕事や日常生活で
「うまく伝えられなかった」
と感じた内容を放置せず活用しました。
Mさんが実際に取り組んだこと
リスニング
海外ドラマを8エピソード活用し、
聞き取れなかった箇所をすべてリスト化しました。
そのリストを毎日約10回聞き返し、この学習を3か月継続し、全て瞬時に意味が浮かぶまで聞き込みました。
反応速度の強化
生成AIを利用し、
約100種類の相槌やリアクション表現を作成しました。
場面別に整理し、
すべて日本語から英語へ瞬時に言えるよう毎日練習しました。
表現力の強化
仕事や日常生活で
「もっと自然に言えたはず」
と感じた内容を一つずつ集め、
最適な英語表現へ置き換えました。
最終的に約500表現をリスト化し、
日本語から英語へ瞬時に出せるよう毎日復習しました。
さらに英会話レッスンでロールプレイを繰り返し、
実際の会話で使えたかどうかを確認しながらPDCA(計画→実行→評価→改善)を回しました。
改善の結果
3つのトレーニングを並行して継続した結果、3か月を過ぎた頃から少しずつ変化を実感できるようになりました。
まず大きく変わったのは、ネイティブ同士の会話に自然と**加われている(involvedできている)**と感じる場面が増えたことです。
以前は聞き取れなかったり、反応が間に合わなかったりして会話を見送ることが多くありましたが、適切なタイミングで相槌や一言を返せる機会が増え、会話の流れに参加できる感覚が徐々に身についていきました。
また、以前は同じ表現を繰り返し使いがちでしたが、状況に応じてより自然な表現を選べる場面も増え、仕事・プライベートの両方で「言いたいことが以前より正確に伝わっている」と感じられるようになりました。
さらに3か月間継続し、6か月を迎える頃には、「ネイティブ同士の会話でも、もう大丈夫」と思える安心感を持てるまでになっていました。
もちろん、スラングや専門性の高い不慣れなテーマの会話など難しい場面は残りますが、日常生活や仕事で英語を使うことに対する心理的な負担は大きく減少しました。
B1からB2で重要なのは「知識量」だけではない
B1からB2への成長では、
語彙や英語知識を増やすことだけが重要ではありません。
- 聞き取れる量を増やすこと
- 反応速度を上げること
- 自分に必要なキー表現を増やすこと
これらを並行して進めることで、英会話で感じるストレスは大きく減っていきます。
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