海外で生活・仕事をしているにもかかわらず、英会話が思うように進まないと感じることは少なくありません。
特に検定試験対策をメインに進めてきた場合、基礎力がある一方で「実際に使う場面」で壁にぶつかりやすい段階です。
本記事では、そのうまくいっていない原因と、現地で今日から取り組める対策を整理します。
よくある状況
音声変化についていけない(リスニング)
練習問題でのリスニング対策に終始していて、ネイティブ同士の自然で速い会話に触れる機会が少ない場合、
リアルな英語の聞き取り力が伸びないまま放置されている可能性があります。
リアルな英語(ネイティブ同士の英語)には、
・緩急 (慣用句だけ急に高速になるなど)
・崩れた語順 (「素晴らしい案だね、その私が許可しない案は。」など語順が気分などに流される場面など)
・音声変化 might have been →「マイビン」のように短縮されるなど
のような特徴があり、これらは、リスニングテキストからは習得が困難な場合が多いです。
そしてこれらは現地でランダムに聞き流すことで身に付くものでもなく、
意図的に特定の音声を繰り返し聞き、音の変化や語順に慣れていくプロセスが必要です。
ここが抜けていると、実際の会話についていくのが難しくなります。
学習経験と実務がつながっていない(アウトプット)
これまでしっかり学習を積み重ねてきたにもかかわらず、咄嗟のスピーキング(アウトプット)に課題を感じている場合、
「日々の学習内容」が「実際の使用場面」に直結していない可能性があります。
(自分自身の中に「内在化」できていない、と表現する場合もあります。)
例えば以下のような取り組みケースでは、咄嗟に言葉が出ない場合もあるでしょう。
- 英会話は継続しているが、テーマが散発的で「その場のやり取り」で終わってしまっている
- ChatGPTで言い回しを確認しているが、「理解」にとどまり、咄嗟に口から出る状態になっていない
この状態では、アウトプット回路はいわば建設途中で、道が途切れている状態です。
必要な取り組み(方向性)
リスニング
ネイティブ同士のリアルな英語の音声に日常的に触れることが重要です。
できるだけ早い段階で取り入れることをおすすめします。
単に聞くのではなく、同じ音声を繰り返し扱い、聞き取りにくい箇所を重点的に刷り込んで行く様に聞いていくことがポイントです。
スピーキング
咄嗟に言葉が出てこない原因の多くは、業務や自分の状況に関する表現ストックの不足です。
以下のような内容を一度日本語で整理し(「内在化」し)、
それを英語でスムーズに説明できる状態を目指します。
- 自身のビジネス概要
- 自身・チーム・上司の役割
- 現在の業務上の課題や状況
- 趣味の概要や開始の経緯
- 家族や週末の過ごし方についての紹介
この整理(「内在化」)と「日→英」の繰り返す(「自動化」と表現する事があります)ことで、
実務に直結したスピーキング力が身についていきます。
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自動化についてもっと知りたい方は、以下の記事もおすすめです:
具体的なトレーニング例
リスニングトレーニング(TOEIC 550-600 点以上向け)
カジュアルな英語の「速さ」「音声変化」に慣れる練習用の素材がYoutubeやPodcastなどで出回っています。
ディクテーションしながら、特に聞き取りにくい箇所を炙り出して行く方法がおすすめです。
炙り出せたら、その箇所を重点的に、3日後に聞いても内容がスムーズに入ってくる状態を目指して繰り返し聞き込んで行きます。
練習素材の例:https://youtu.be/XVwxq-x0ggo?si=f4YV4Ezt2-Im9PLf
全文スムーズに聞き取れるようになってきたら「速さ」「音声変化」対策は一区切りし、TED のスピーチなど「全体把握」も意識したトレーニングに移って行きます。
スピーキングトレーニング
実際に会話で表現が出て来ず困っているテーマを優先し、日本語でポイントを整理します。その後、
- 内容をパッセージ化(AI利用OK)
- 全文英訳(AI利用OK)
- コロケーション単位で「日→英」のリスト化
- スラスラ出る様毎日「日→英」で自己テスト
といった流れで取り組んで行きます。
コロケーションがスムーズに出るようになったら、ChatGPTなどを使った会話練習や、日常での実践につなげていきます。
海外在住者は、翌日からできるだけどんどん使って行きましょう。
語彙・文法の補強
語彙や文法に不安がある場合は、関連分野の単語や熟語を一定量生成AIで生成し、リスト化して覚えていく方法が有効です。
スピーキングやリスニングで新規に出会った語彙なども、漏らさずリスト化して覚えて行くようにしましょう。
まとめ
試験対策メインでのスキルからは、
「知っている」から「使える」への移行が重要になります。
そのためには、
- 実務に直結する内容でスピーキングを組み立てること
- 自然な速度の音声に継続的に触れること
この2点を軸に取り組むことが効果的です。
取り組みの方向性が合っていれば、3か月程度でも聞き取れる割合や発話のスムーズさに変化が現れてきます。
現地環境を活かしながら、効率よく改善を進めていくことも相乗効果を高めるでしょう。
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